3月まで、犬の訓練所に2年間いて特殊な修行の世界にいたのでどうやら、わたしは感覚が麻痺している部分があるようです。
40歳を超えてから大型犬(ジャーマンシェパード)がたくさんいる場所で働き・訓練するというのは、体力的なハードルが高くって2年間、毎日をこなすのがやっとでした。
加えて、修行の世界というのは(下手に社会経験を長く積んでしまっているわたしには)その世界の常識に従うということ。そんな中なので精神的な疲労も多かったのかも
実感したこと
最近実感したことなのだけれど、犬の訓練所を卒業してから3ヶ月ほどの期間、特に一生懸命仕事をしようとか、そういうことも思わず。
また4月の終わりに仔犬を家族に迎えたので、その犬の世話なんかもありで。働きたい気持ちはあるものの、特に急いで仕事をしようとかは思っていなかったのです。
第一、今までの社会経験から体感していた「なんの後ろ盾もなくお客さんを作っていく」というのは、とっても難しいこと。特に犬という生き物を扱う仕事になった以上、中途半端な気持ちで命を預かることなんてできないですもんね
というわけで、特に焦ったりもせず。
生まれて初めて犬と暮らす(自分の飼い犬と)という幸せを感じていたのですが、そうなると世間ズレが生じてしまうものでした。
犬を扱うという仕事
犬の訓練・しつけを仕事にしてやっていくのですが。。
わたし達、訓練士は訓練所にいるときに散々、嫌ってほど経験し学ぶことがあります。それは・・・
犬の危険を回避する
例えば
・咬傷事故(人や犬を咬んで傷つける)の前兆を見逃さない
・執着する犬(事故が起こりやすい)の特徴をつかむ
・仲の悪い犬同士を近づけない
そんな能力(というより感性)を、徹底的に叩き込まれます。
社会に出て、訓練士として仕事をする上では絶対に起こしたくないのが事故だからです。
そういうことに目を配ることはできるようになったのですが・・・
犬以外のことが苦手になってしまいました(^_^;)
人に気を遣い、人の些細な変化に気がつくとか・・
そういうこと。当然、これからの仕事に必要なのにね💧