化粧品成分の検定は正しいか?

せっかく自然派コスメの原料を追求しているんだから何か資格とかあると良いかな?

なんて軽い気持ちで調べてみると、意外にあるんですねーー。。。って思ったのが5年ほど前

化粧品成分検定というものが民間資格であるので、ちょっと調べたりしました。
販売に立っていたときに出会った人で「ストレスで肌荒れで悩んだから、きちんと勉強したい!」というきっかけでこの勉強をする人にも出会いました。

それでも、何となく興味なくなっちゃったんだよなーー

植物も毒になる

知っている人なら知っていることですが、天然由来のものだと言って安全とは限りません。

「植物由来だから肌に安心」という思い込み
最近は、「サンゴは肌に良い」という流行りがあるからか?サンゴ粉末を使ったパウダータイプの日焼け止めやファンデーションが出ています。

しかしサンゴって動物のその安全性って?
と考えたとき、サンゴ自体が毒を出す生物なので人の肌にのせたときの影響はまだわからない。
プラスして、サンゴ粉末の粒形(粉の形)はギザギザで、肌に刺さってチクチクしたり傷つけたりするのが心配

動物だって植物だって毒はある(当たり前ですけど)

例えば、小麦アレルギーを持っている人が、小麦が入っている化粧品を使おうと思いますか?
そして、ヒノキが入った化粧品は結構あって、抗菌とかそういう目的で、ヒノキ花粉にアレルギーがあっても使うことができることはある。

でもさ、なるべくならアレルギーのリスクは減らしたいよね?
アレルギーはいつ発症するかわからないし、アレルギーを持つ人にとってその原料になる植物が毒になるわけです

ドデカンを使うナチュラルコスメ

ナチュラルにこだわるという化粧品メーカーが、ドデカンという材料を日焼け止めに使ってます。



全成分
イソステアリン酸イソステアリル、酸化亜鉛、水、ドデカン、トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2、酸化チタン、プロパンジオール、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、イソステアリン酸、アルガニアスピノサ核油、ツバキ種子油、オリーブ果実油、ウメ果実エキス、ビワ葉エキス、ヨモギ葉エキス、クマザサ葉エキス、コシロノセンダングサエキス、ニオイテンジクアオイ油、ポリヒドロキシステアリン酸、ペンチレングリコール、水酸化Al、BG、エタノール、(+/ー)マイカ、タルク、酸化鉄


どうしても気になって、会社に聞いたりして。

結果的に、シロキサンなどに見られるシリコンオイルと同様、サッと揮発して肌へのスキッと感を出すための成分で合成のものでした。

ただ、今は植物を合成したものは植物性というので、ドデカンのようにサッと揮発して肌の水分を奪うような原料も「植物性で安全」というのがそのメーカーの理屈みたい

そして、化粧品成分検定で学ぶドデカンも同様みたいです。


こんな方に、こんなことに役立ちます
・キャリアアップをしたい、お客様への提案の幅を広げたい
化粧品販売員・コールセンターオペレーター、化粧品製造・原料会社など業界にお勤めの方全般。美容業界の方。
・化粧品業界に就職したい
就職・転職をご希望の学生、社会人の方。
・化粧品選択の幅を広げたい
お子さんに、またはご自身で安心・安全なものを使いたい方。
目的にあったものをご自身で選んで使いたい方。
きれいになりたい方。
敏感肌、ナチュラルコスメユーザーの方
・人にアドバイスしたい、自宅でサロン開業など起業したい
アロマテラピー、ベビーマッサージ、エステティックなどの知識に加えて、当検定で学習することで、お持ちのスキルの幅・提案力がさらに広がります。

ー化粧品成分検定協会HPより抜粋

そもそも、化粧品成分を学び自分に合った成分を選ぶことが目的だという意味ではすごく共感できるのです。
ただ、その検定試験内容で学んだことを、お客さまやナチュラルコスメユーザーに広め、その原料が「天然で安全」ということが広まってしまったとしたら?

それは違うだろう

と思ってしまう
だってドデカンを安全と思わせてしまうナチュラルコスメユーザーが増えるってことだもん

なぜ本当の原料のことを知らないのか?

接客や販売に長く関わっていると実感するのだけれど、大抵の人は自分が1番、自分がきれいになるとか、自分と家族が健康な生活をおくることが1番大事。そういう人が大半です。

まあ、当たり前なのかも知れませんが。

化粧品の原料(成分)に関しては、本当のことを知らないでいることで満足できる世の中に書き換えられているからだと思う

誰かに習った知識・情報を「真実で正義」だと感じて、正しいことをしようとする。
それか、化学が発達した現代社会では「化学物質を全く使わない化粧品は無理だ」と自分を納得させようとしている。


わたしは、多くの人が健康で美しい肌になるためには?と考えてしまう。

どんなに嫌な人でも、その人なりに幸せに健康で人生をおくれるといいなって思うんです。
まあ、大嫌いな人の場合「わたしの関係ないところで幸せになってね」と思うだけですけど(笑)

ということで、合成のものを“天然”とうたう化粧品成分の検定はあまり興味なくなってしまったんです。

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