大人になった彼が、なんども同じことを繰り返すのはなぜ? Part2

職場が一緒だった男の子(青年)Tを通してわたしが見える景色Part2
※Part1は→大人になった彼が、なんども同じことを繰り返すのはなぜ?

わたし自身の特徴である
頑固で思い込みが激しい、厄介
周囲の人と足並み揃わず外れていってしまう
という性質はTにとっては、憧れの存在と感じていたという10年ほど前

それはTが23歳をむかえたころだった

若い人にはうっとおしい年配者のような自分がいるかも?

人は、意欲のある若者に無意識に期待し育ててみたくなるという生き物なのかも知れない。
例えば「あいつは俺がここまで育ててやった」と鼻息荒く声高らかに振りまくオヤジ年配者は、うっとおしいしウンザリする。
わたしは、飲んだ席で自慢話を振りまいたり説教する年配者は苦手だ

ただ実は、そのうっとおしい、わたしが苦手なオヤジのような部分が自分にもあるのでは?
自分だけではなく人がみんなある程度持っている部分なのではないか?
と最近になって思うようになった

若者が社会で役に立つ人材に育ってほしい
希望を持って生きてほしい
成長してこらからの自分たちをワクワクさせてほしい

そう思うのが人間の本当なのだと思うし「人を育てる」というのは何も自分の子どもに限らず、会社や所属している組織の中でもあるものだ。

若者に対して無意識に期待し、もっともっと教えたくなる。
それは人の成長したいという誰にでもある意識をすごく刺激されるんじゃないか?

そう考えると、Tのように物静かで大人しい雰囲気を持ちながらも仕事への意欲を感じる若者
というのは嫌でも注目してしまい、わたし達は気になって色々教えたがるのではないか?

まあ、そうは言っても当の本人は、そんなことは知ったこっちゃない。
そういう組織の中に、18歳でポツンと1人だけ投げ込まれた、大人でも子どもでもない一人の人間という位置付けだったように思う

「かっこ良く決めたい、成功させる!」と思うほど失敗する性質

2年ほど前、わたしは結婚パーティーを都内で開いた。
それは親族や職場関係の人たちがほとんど参加しない、95%は友人達のみ参加する2時間半ほどの超短い、パーティーだった。


参加してくれた友人達

 

仕事関係の人が参加しないので、Tには2次会の幹事を、日程が決まった時点ですぐに頼むことにした。(その時はわたしはTと同じ職場を辞めていたので、元職場の上司や友人たちを集めてもらう場を設定してもらうことにしていた)

パーティーの日(2次会の日も)の1月前を切ったある日
パーティーの準備や何やらで毎日毎日やることいっぱい、そんなある日
「〇〇(元職場)の人たちに、参加の呼びかけとか全然してないと思うけど大丈夫なのかな?」
そんな連絡をもらうことになる。

ずっと親友の友人

Tは、(2次会の幹事であるのに)誰にも声をかけていないことがわかった。
1カ月を切っているときにだ。パーティーの日程が決まったその日にTに連絡し「ぜひ幹事やらせて欲しい。必ずちゃんとやります」とやる気に満ち溢れた返事をしてくれたTだったのに。
その後1カ月以上も経ったのに何もしていない事態を、T本人から聞いた訳ではなく、わたしの友人を通して聞いた衝撃の事実だった。

そうだった。Tは、自分が「かっこよく思われたい、成功させる!」と気合いを入れるイベントや仕事ほど、驚くほど秘密主義のように一人で抱え込み、失敗するという性質を持っているんだった。

しかし・・・
おそらく一生で1度しかない(と思っている)自分の結婚パーティー(2次会も)
わたしが主役、わたしが好きな人が同じ場所に集まる1度きりの大事なイベント

そんな場であることは、Tだって分かっていることなはずなのに
それなのに、なぜ?
周りの人たちにも協力を求めず、情報も出さないで放置した結果、主役であるはずのわたしから「できないなら、〇〇ちゃんに頼むから」と言わせる始末になった

わたしの元職場の上司達は、単身赴任で東京に住んでる人が多いこと、上司に限らず元同僚達も土日構わず仕事が入ることが多いことで、予定が合わない人も多いのではないか?と思うからこそ、わたしは早め早めに手を打っていると信じたかったんだ

頑固で思い込みが激しいわたしが唯一伝えられるのは?

”頑固で思い込みの激しい厄介な人間”
と周囲から思われているわたしが唯一、良い点をあげるとしたらそれは周囲からの「信頼」だった。

わたしは嘘がヘタだ
思っていないことを口に出すことも苦手
できない約束は基本的にできない

このことをあげるとごく普通に当たり前のことのように見える
「わたしもそういうタイプ!嘘つけないもん!」という共感が簡単にありそう。
いや、違う
あなたのそれとは違うんだ

「嘘がつけない」とか「思ったことしか言えない」と自分で言う人は、だいたい、嘘も方便というくらいのごまかし方、笑って濁したり、何となく流したりできているはず

また自己評価は甘いのが人間
「わたしならできます!」と言って自己評価をあげようとして、結果的にできなくてもそれを「仕方なかった」と判断して終わってしまう。それが一般的

大体ね、自己評価というのは、周囲の評価とは違ったりする

そういう意味で、わたしは周囲から
嘘がつけない
思っていることが顔にすぐ出る
どんなに頼まれても「約束できない」と言いはる

それが友人や仕事関係の周囲からされる、わたしへの評価であり、頑なにそのスタンスを崩せないため、結果的に相性が良い人はわたしを「信頼できる人」「約束を守る人」と評価するということになる
わたしのことを嫌いな人もいっぱいいた(と思う)が、「できないことをできると言わない」とか「方便で思ってないことを言わない」ということは誰しも一致する見解だったと思う


多分、わたしを好きでいるでしょう人たち
2年前だけど・・・まあ、多分・・

だから、いいですかT 何度も同じことを繰り返すのは何故?

だから、いいですかT
人は、自分の思いを率直に伝える努力をしないと信頼してもらえないの

かっこ悪くたって、相手がどう感じたって、自分が相手の信頼を得たいと思うなら、精一杯の行動で示すしかないんだよ

考えてみて欲しい

わたしがあなたと同じ(だった)職場を辞めて10年経つでしょう
少なくともわたしが結婚パーティーをした2年前、あなたの不手際が甚だしく、パーティーの1カ月を切った日程だったにもかかわらず、何故あれだけ、重鎮の上司たちが参加してくれたと思う?

2次会風景
なんか1次会よりきちんとした雰囲気だな

 

それは、わたしの自己評価ではなく、周りの人たちがわたしを仕事以外でも気にかけて大事にしてくれたからだと思うの。
あの職場を辞めて何年も経っていたわたしが、いい歳して結婚したって別に当たり前のことなのに、わざわざ地方から、日帰りでこのためだけに来てくれた元上司もいたでしょ?

それは何故なのか?
あなたが10年前、憧れてくれたわたしという人間が、どうやって人間関係を作って来たのか?

よく考えて欲しい

カッコイイ自分、信頼されてる自分を、自分で演出したって人は信頼してくれない。
自分が繋がりたいと思う人には、素直な気持ちで伝える
きちんと連絡して周りの人に助けを求める
ごまかさないで出来ることからこなしていく

こういう積み重ねが、あなたの人間性を示す年齢になっているのだよ
若いうちは気づかなかったことも、30歳を迎える年には諦めて離れていく人もいる
大事な人・信頼できる人を自分で作ることができるかどうか?

全て自分の行動で決まるんだよね
だから、なめてんじゃねえぞ!って思うよわたしは・・・
何度も同じ間違いを繰り返し、連絡しない・良い格好をしたい・わかんないことを放置する
という状態は、人が離れていくし許してくれないし無関心になっていく

そういうことに気づき、良いところを伸ばし成長して欲しいと思う

 

終わり

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