しっかり洗えば、口紅はしっかり落ちていると思ってる? ー黒ずんだ唇の原因を考える

どんなリップ(口紅)を使っても、しっかり落とせば大丈夫でしょ?

そういう風に思っている人が意外に多いんですけど、違うんです
といっても、わたし達の口紅(ルージュパルフェ)は、5色しかなくて鮮やかなレッド系の色のものが無いので、どうしても「しっかり塗りたい派」の人には、物足りないのが現実

わたしの化粧品の口紅(ルージュパルフェ)
ナチュラルカラーなので、しっかり塗ってます!とはならない
※若いスタッフで試してるので発色が鮮やかに見えてます

 

色って楽しみだったりするので、沈着すると分かっていながら、ごく一般的なリップ(口紅)を塗ることを強く止められないわたしがいます。
そうすると、保湿や洗顔の成分(原材料)については、あれこれ口うるさく言っている(わたしが)のに、口紅に関してはあんまり深く突っ込まないから、お客さんの多くの人がその内容について忘れてしまうということもある

99%のリップは沈着する色素が入ってる

99%のリップ(色付きリップを含む口紅)は沈着する

この事実を忘れてしまうみたい
今日も、店舗で販売の仕事をしているとき「唇のくすみを取るものってありますか?」という人が来ました。
くすみを取るっていうか、沈着する色素を長年唇に塗ってきたという事実はどうなるんでしょう?
と思ってしまう

そもそも、クレンジングや石けん(わたしの販売する石けんを含む)を使って、口紅までしっかり落としているから大丈夫、という簡単な理屈ではないということです。

口紅やアイシャドウ・アイライン、チークに含まれている色素は、皮膚細胞に入り込み、細胞そのものを染色する性質があるんです。例えば、お洋服なんかの衣類の色を考えると、何度洗ってもその色が消えることはない(多少、色褪せることはあるけど)

若い子に人気の○○リップ これも同じように沈着性の色素
若いからといって沈着しないわけじゃない

 

皮膚細胞は、生きているから全く(沈着が)取れないというわけでもない。
ターンオーバー(皮膚が代謝して剥がれ落ちていく)とともに、黒ずんで紫っぽくなった唇の沈着は薄くなってきれいになっていきます。
でも、あくまでも沈着するものを塗らないで何年も過ごした場合であることが前提になる

長年、オーガニックを使っても沈着する

やっぱり沈着してきた・・・

とご相談に来たお客さんは、ほぼわたし達の化粧品を使って10年近くになる人、つまりヘビーユーザーの人です。
口紅だけは、どうしてもしっかりした赤い色が付けたくてオーガニックの沈着しないというリップを使ったんだけど、やっぱり唇が紫っぽくなってきた

これを聞いて、とても勉強になった。
やっぱり、オーガニック化粧品のリップでも色素が沈着するものが多いんだってことです。

カルミン、クチナシ、ベニバナ などなど・・
カルミンについては、カイガラムシを色素にしているので、アレルギーのリスクまで高いってことになります。

唇はどんな仕組みか?考えてみる

唇というのは、半分は粘膜で半分は皮膚と言われています。
ターンオーバー(皮膚細胞ができてから剥がれ落ちるまで)は、一般的な皮膚が28日周期と言われる(加齢によって長くなる)ところ、唇は2週間とも言われます。

なので、唇が荒れたり切れてしまっても、他の皮膚よりは治るまでの期間は短いはず

これを考えてみると、皮膚が薄いので塗ったものを吸収する確率も他の部分よりも高いのだと考えられるってこと

唇の仕組みって調べたことありますか?

ほとんどの人は、化粧品や医薬品(薬局や皮膚科でもらう塗り薬など)に頼って、いまの現状を今すぐ何とかしたいと思っています。
だけど、何年も何十年もかけて色素が皮膚の細胞に入り込んでしまったものが、そう簡単に元に戻るはずが無いんですよねえ・・・

そういうことを、世の中の美容部員やコスメ業界の人たちが疑問に思わないのか??
不思議だなあ・・・

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