説明するだけのスタッフはもう要らない ーこれからの接客はAIにできないコミュニケーションを

コミュニケーション能力というのは、AI(人工知能)が取って代わることができない分野

と言われますが、なるほど、そうだよな。。とコミュニーケーションの観点で世の中をみてみると、実感するこのごろ。ということは、自分の意見・考えをしっかり持って伝える練習も必要になる

最近、そうだ埼玉.comというウェブサイトに記事を書いてます。
よければ見てね!→なかむらあいなかむらあい

先日は、はじめてセミナー取材
一眼レフ(借り物)を使ったのもはじめて!

練習してるけど、写真撮る技術がないので必死です!


初めてなのに、舞台にあがって写真撮る練習をするという図々しさは、きっとどこに行っても変わらないかも!

これからの接客・これから生き残る仕事って?

話をコミュニケーションに戻して

飲食店(特に居酒屋)に行くと、チェーン店のほとんどが注文がカラオケ方式(タブレットで注文する)になっています。つまり、チェーン店の居酒屋には注文をとるだけの接客というのは要らないってことですねーー

そう考えると、わたしのやっている化粧品の販売だって、レストランのホールスタッフだって、ただ情報をお客さんに伝えるだけの接客の仕事は要らなくなります。
自分の視点で伝え、相手のことを知りたいという気持ちで仕事できないスタッフは必要なくなっているということ


オーガニックコーラを作ってみるワークショップ
飲食店では、お客さんと親しくなるためにスタッフ自ら接点を持ってみると良いと思う

幸運なことに、わたしはコミュニケーションが好きなほうで、だからこそ接客の仕事も細々とだけど続けられるというもの。だからこそもっと、これからの接客をお客さんと一緒に考えたいと思う

つまり、組織やセミナーで教えてもらう「良い接客」「売上をあげる接客」というのは、すでにもう古いことが多いから

今までこうやって成功した
こうやったら売上が上がった
という接客体験は、古い!

たとえそれが2年前であってもすでに古くなっていると思ったほうが良いというわけです。
基本的な言葉使い、挨拶なんかのマナー以外で、「これが良い接客の見本」というのは、もう無くなっているといっても過言ではないと思う

自分の考えを人に伝える難しさ

自分のことを客観的にみることができるようになるには、訓練が必要だと思う
少なくとも、わたしには長い時間訓練しました。必要性を感じてから3ー4年くらい

たとえばAさんの場合
自分の販売する商品がとっても良い商品で、それを多くの人に伝えたいと思っている。
お客さんに商品の良さを伝えようと一生懸命に・・・

良い商品だから気にいるはず!
目の前の人がいま使っている商品より、この商品のほうが絶対いいはず

そういう毎日が続くと、いつのまにか自分ばっかり話して伝えようとして、目の前の人の表情や感情に気を配れなくなります。厄介なことに、Aさんは自分では「良いことをやっている」と思っている点

結局、上の人の圧にやられるようになって辛くなり、やめることにもつながる

 

客観的にみることができないと、お客さんの表情(感情も)が見えなくなってしまう
自分の意見を押し付けていることになってしまう


お化粧品の売り場では、そういうシーンに出会うことがけっこうある

 

逆のパターンもあります。
売上をあげることに喜びを感じているBさん
1ヶ月後には、今月の3倍の売上を作るために頑張ろう!と目標を立てます。

お客さんにいっぱい声をかけて、商品の説明や自分が使ってみた感想、お客さんのチャームポイントと商品がうまく生きる使い方を伝授します

このパターンの人は、けっこう危険です。

ベテランのおばちゃんみたいに、自分さえよければ良い人になる危険性
誰かが困ったとき、いざというときにそそくさと退散していなくなる薄情者

自分の意見を伝えてるしお客さんとのコミュニケーションもとれているように思えるけれど、客観的に自分を見ていない人が多く、実は売上が全てとなりがち。

売上を追い求める過程の中でやっていることなので、お客さんへの興味関心が基本的になく、後々の対応が雑になります。そしてこのタイプの人は「わたしが売ってあげてる」と天狗になりやすくなります。
実はコミュニケーションを取れていないパターン

だから接客ってけっこう難しいと思う

コミュニケーションで接客すると、接客が価値になる時代へ

わたしは、お客さんとお友だちになって教えてもらうことがあります

こだわりのあるレストランの接客スタッフは上から目線の場合が多い
販売員は、良いことしか言わないから本当のところどうなのか分からない
笑顔がこわい、目が笑ってない

そんなことを教えてくれるお客さんが割と多くいる。ラッキーだと思う

常に今の自分を客観的にみる習慣をつけることで、自分の行動が人からどう見えるか?
フラットな気持ちでみる訓練をしてます
事実を事実のまま受け止められる訓練になるのかも

そうすると、自分の意見を伝えることで相手(お客さん)も納得してもらえる関係性が作れる。たとえ方向が間違ってしまった(考え違い)をして失敗しても、軌道修正して行けると思う

ーーいらっしゃいませ。2名さまですね?
当店のランチはこちらからお選びください。おススメはこちらです

と、ここまではみんな同じ。ここで隙を出します

ーーえーーっと、自家製コーラが先週発売になりました。
わたしスパイス大好きで、元気になるんですよねーー

と伝えて反応みてみる。。反応なければこう切り返す

ーーあ、すみません、温かい飲み物のほうがよろしかったでしょうか?

そんな感じです。
相手にもよるので、みんな同じ対応すればよいわけではないのですが、大事なのは、自ら相手(お客さん)に興味を持つということ。お客さんの考え方や意見に耳を傾けることができるんです。

はじめから相手を質問責めにするのではなく、まず自分の話を最初にすると相手が話してくれる率も高くなるから

これは、今日の売上をあげるための接客ではなく、この先、お店(またはその商品)に興味を持って来てくれるための接客であり、これからの接客の仕事になる

SNSでは水面下のコミュニケーション

それじゃあ、SNSのようなコミュニケーションツールが、現場ではどう生きるのか?

というと、現場スタッフがやるSNSは、水面下での目に見えないコミュニケーションの場合が多いです。(これからは変わってくると思う)
販売員であれば、今日の気分(良いことだけじゃなくていい)をのせたり
飲食店では、賄いをのせたり

こういう積み重ねを続けていくと、お店や自分のリピーターさんができてくる
FacebookやTwitter、Instagramで発信した自分の投稿を見てくれているお客さんが会いに来てくれる。そうすると売上になる以外に、実際に会うことで双方向のコミュニケーションが取りやすくなり、より一層仲が深まるということになるのかも

双方向にコミュニケーションをとるからこそ生きてくるので、タブレット注文や自動接客ツールとは全く違う価値が出てくるのだと思います。

お客さんに助けてもらえる関係性ができます

SNSを使ったコミュニケーションって意外に楽しいですよ♪
1、2カ月では結果が見えないことも多い。だってお客さんは水面下でみているのだから、目に見えない感情がお客さん側にあるってこと。

接客するスタッフが、常にお客さんの声(言葉にならない声のほうが大事)に耳を傾けながら、自分が工夫できるコミュニケーション方法で発信できるんだから!

1ー2年続けてると、そのスタッフ一人一人にぴったり合ったお客さんが来店してくれるはず!いろんな個性が発信できることがこれからの接客のメリットだと思うんです。

代わりに・・・
商品を説明するだけのスタッフはもう要らない ってことになってきますけどねーー

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